山口市にある山口県立山口博物館の概要は?展示室やイベントについてご紹介

山口市にある山口県立山口博物館の概要は?展示室やイベントについてご紹介

山口市にはさまざまなお出かけスポットがありますが、そのなかでも「山口県立山口博物館」は、子どもから大人まで楽しめる展示物が豊富です。
今回は、そんな「山口県立山口博物館」の概要や、展示室の詳細についてご紹介します。
また、開催されているイベントにも触れていますので、ご参考になさってください。

山口市にある「山口県立山口博物館」の概要

山口市にある「山口県立山口博物館」の概要

そもそも山口県立山口博物館は、どのような特徴があるのでしょうか。
以下で概要を見てみましょう。

総合博物館として地域で有名

山口県立山口博物館は、山口市のなかでも総合博物館として知られています。
そのため、地域住民はもちろんですが、市外からも多くの方が訪れるお出かけスポットです。
総合博物館ならではの展示品の数となっており、植物・考古・理工・地学・歴史・動物・天文など、7部門の幅広いジャンルに触れられることが魅力です。
展示物を見るだけではなく、実際に触れたり体験したりできるコーナーもあるため、長時間いても飽きる心配はありません。
入り口には産業用ロボットがあり、なんと自分で操作が可能です。
お絵描きや組み立てなどをおこなう様子が見られるため、ロボット学に関心がある方におすすめです。
また、「すごいおもちゃコーナー」や「蒸気機関車」など、どれも世代問わず楽しめるものばかりとなっています。

山口県立山口博物館の歴史

山口県立山口博物館は、古くからの歴史を持っています。
沿革として、明治41年に山口県教育会により、防長教育博物館の設立を決めました。
その後、明治45年に、防長教育博物館が開館します。
当初は山口町大殿小学校にある、旧校舎敷地内にある建物を使っていました。
さらに大正3年には、通俗教育巡回博物館を開始、大正4年には防長教育博物館の県立移管が発表されます。
そして大正6年に、ついに山口県立教育博物館が発足します。
その後は皇太子殿下が来館したり、スライディンググルーフ式の赤道義室が建築されるなど、さまざまな沿革がありました。
一次は戦争の激化により休館しましたが、その後も発展を続けていき、昭和42年には現在の建物が開館します。
また、蒸気機関車を室外に展示する、外壁をタイルに変更するなど、徐々に立派な博物館へと成長していきます。
多くの発展を遂げた結果、現在の山口県立山口博物館が存在しているのです。

アクセス

車の場合は、中国自動車道を利用すれば、山口ICから15分程度、小郡ICから20分程度で到着します。
また、山陽自動車道からは車で25分程度です。
近くには図書館や美術館などもあるため、ちょっとしたドライブついでにも立ち寄れる環境になっています。
電車はJR新山口駅から山口線に乗り換えて、山口駅を下車すると徒歩20分程度です。
なお、博物館には駐車場もあり、18台まで利用できます。

●所在地:山口県山口市春日町8-2
●営業時間:9:00~16:30(入館は16:00まで)
●定休日:毎週月曜(祝休日の場合は翌日)
●アクセス方法:山口線「山口駅」から徒歩20分もしくは防長バス「県庁前」から徒歩4分

山口市にある山口県立山口博物館の展示室は?

山口市にある山口県立山口博物館の展示室は?

山口県立山口博物館は、山口市のなかでもさまざまな展示品があると知られています。
以下ではどのような展示室があるのかを見てみましょう。

理工展示室

理工展示室は、科学技術について深く学べるのが特徴です。
なかでもロボットコーナーは、ロボットによる4つの体験モードを楽しめます。
簡単な操作をするだけでロボットがお絵描きをしたり、シロクロ並べをしたりなど、ロボット技術の高さを実感できる展示内容です。
さらに、プログラミングの基礎に触れられるコーナーもあります。
ロボットで定番のアイボを、タッチパネルの操作によって動かせるため、プログラミングに関心のある子どもにおすすめです。
そのほかにも釣り糸バスケットやミニ繊維体験館など、実際に体験できるコーナーも豊富です。

地学展示室

地学展示室は、地学に特化した展示がおこなわれています。
古生代から新生代まで、どのように地層や岩石が変化していったのかが学べるため、歴史的な要素にも触れられる展示室です。
また、山口県の地域にも着目した展示内容もあり、地元の成り立ちや歴史について考えさせられる内容となっています。
展示室の中央を見ると、大きなティラノサウルスやヤベオオツノジカなど、さまざまな骨格標本があります。
とてもダイナミックで迫力のある骨格標本で、思わず写真を撮りたくなるような仕上がりです。

天文展示室

天文展示室には主に6つのコーナーがあり、いずれも宇宙に特化した展示内容となっています。
天文学をしっかり学べるため、宇宙の神秘や歴史などに関心のある方におすすめです。
宇宙がどのように構成されているのか、天文学の星座や暦の考え方など、さまざまな知識を学べる展示内容です。
また、JAXAコーナーも併設されており、実際にJAXAが撮影した天体の映像や人工衛星の映像などを見られる点でも評価されています。
さらに、天体観測室もあり、ドーム状の観測室から美しい星座を見られる設計となっています。

動物・植物展示室

動物・植物展示室は、自然の仕組みや成り立ちなどを学べます。
とくに山口県の動植物に特化した展示内容となっており、地域に対する深い興味関心がある方は楽しめる内容です。
海や山などさまざまな自然環境が、繊細なジオラマで再現されています。
季節の変化までそのまま再現されているため、まるで生きた動植物が目の前で動いているかのような迫力です。
植物が展示されていたり、標本を自由に閲覧できたりなど、さまざまなコーナーが併設されています。
また、動物展示もあり、イノシシやヤマドリなどを近くで見られるのが魅力です。

山口市にある山口県立山口博物館のイベント

山口市にある山口県立山口博物館のイベント

山口県立山口博物館では、さまざまなイベントが開催されています。
どのようなお楽しみ要素があるのか、以下で見てみましょう。

特別展「大解剖!からくりワールド」

特別展「大解剖!からくりワールド」は、からくり人形の作品が展示されています。
現在はロボットやAIなどの技術が進化し続けていますが、そんな時代だからこそ、歯車やリンクなどの要素を学び、実際に触れられる展示がなされているのが特徴です。
展覧会はからくり回廊やオートマタ体験などで構成されています。
また、組み立て工房のコーナーでは、実際にギアやリンクなどでマシンを生み出せます。
自由な発想で自分だけのマシンを作れるので、子どもにぴったりです。
2024年7月26日~8月25日まで開催予定です。

サイエンスやまぐち 2024

サイエンスやまぐち 2024は、子どもたちの研究成果を展示しているコーナーです。
自然の部・創造の部の2つで構成されており、合計200点以上の作品が展示されています。
展示をとおして、山口県の子どもたちが自然や科学に対して興味を持ち、作品を生み出すきっかけ作りをしてくれるでしょう。
展示物は観察記録や工作などさまざまで、子どもの自由な発想により幅広い作品が生み出されています。
2024年10月25日~11月10日まで開催予定です。

企画展「やまぐち植物さんぽ(Ⅰ)」

企画展「やまぐち植物さんぽ(Ⅰ)」は、植物の世界を深く学べる展示内容です。
山口県にある珍しい植物にスポットライトを当て、そこに生息している動物や景色の美しさなどを紐解いていきます。
また、植物講座やミニ体験などもあり、展示をとおして植物の奥深さや楽しさを学べます。
2024年4月25日~6月16日まで開催予定です。

まとめ

山口市にある山口県立山口博物館の概要として、天文学や植物学などさまざまな分野を一度に学べるスポットといえます。
展示室が豊富にあるのはもちろん、イベントも開催されているため、楽しい時間を過ごせるでしょう。